NHKの番組をよく観る。
とは言え、
民放番組にチャンネルを合わせると
懐かしいアナウンサーが喋っている。
テレビ離れしていると言われる現代である。
ニュース一覧を観るとする。
いくつもの惨い事件や中々復興が進まない災害の悲惨さに希望が見えず面持ち悪い。
チャンネルを変える。
何やら馴染みのある顔触れの芸能人を眺めるが番組に興味が持てないばかりか、知らない出演者達が目まぐるしく喋っている。疎外感を隠せない。
テレビは楽しいだけではない。
情報が目の前で通り過ぎる。
やもすると疲れる。
新聞を捲っているほうが頭に入る。
不思議である。
加えてNHK番組に辿り着きまずまずだ。
ニュースを一切観ないで過ごすことも選択として有るのかも知れないが、それは短絡的過ぎかと感じる。
情報は大事だからだ。
事件の解決として犯人逮捕の報道を知れば安堵する。ひとつの事件・災害に何れ程の人間が力を差し伸べていることか想像を絶する。
役立つ情報も有る。
例えば、健康が気になれば健康管理情報が自然と手に入る。
まずまずである。
現代社会は便利である。
テレビやラジオに留まらずパソコン・スマートフォン等々。
声で話し掛ければ情報や便利機能を使いこなすものも有る。
けれど、自然と古い時代が恋しくなるのも人情だろう。
ノスタルジーだ。
多くの人間は伝統や国宝を重んじる。
時代劇・歌舞伎・歌謡、
ドラマや映画等々。
設定展開が古い時代背景にされてるものも多くある。
NHK銀河テレビ小説とか昔は言っていた番組に、『大草原の小さな家』がモチーフに出ている。
このドラマの時代設定が戦時終戦と変わり昭和のお話だ。
このモチーフを聞いて懐かしい気持ちになった人も多いかと思う。
真新しい表紙の本が映り出され
(読みたい)と気持ちが動かされた。
あくまでもモチーフだ。
本の紹介では無かった筈だがドラマの流れから離されノスタルジーな世界へ暫し引き込まれたのだった。
昭和の背景も観る要因だが、何処か懐かしい世界観に身を置くと優しい心理的なものが満たされるのかも知れない。
小さな幸せだ。